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TBSの『アッコにおまかせ!』がBPO(放送倫理・番組向上機構)の審理入が決定したというニュースがありました。
BPOに人権侵害を申し立てたのは、かの楽曲のゴーストライターが発覚した佐村河内守氏で、謝罪会見を取り上げた時の放送が、視聴者に『聴覚障害者であるかのように装って記者会見に臨んだ』との印象を与えた。同程度の聴覚障害のハンディキャップを持つ者に対しても、社会生活上深刻な悪影響を与えた」と、名誉侵害を主張。また、番組に「悪意ある編集」があったとも訴えた。
TBSの方はそれには全面否定の構えのようですが・・どうなんですかね?
仮に番組の編集に悪意があったにせよ、同程度の聴覚障害のハンデを持つ人たちに対してマイナスイメージが働くとしたら、それは佐村河内さんの行動がそもそもの原因のような気がするのは私だけでしょうかね。
私はそもそも情報バラエティーはもちろん、最近はテレビの報道番組でさえ正直信用できなくなってきている気がします。
なにか不都合なことは伝えず、視聴者の同情を無理やり誘おうとする取材や、視聴率が取れそうな過激な現場の撮影など・・
大震災の時、私は痛感したのです。テレビの情報はまったく役に立たない。
私は震災当時、テレビが見れないこともありましたが、重要な情報は全てラジオから手に入れました。
津波がくる!避難するべき!
ラジオの叫びに命を助けられました。
テレビが見れるようになってから、震災関係の番組をみると、親族が見つからない家族が取材されていました。
記者は家族と共に行動していました。親族発見の現場を捉えたかったのでしょう。
ちょうどそこへ、親族の遺体が見つかったかもしれないという連絡が。
現場にカメラも同行し、その始終が映されていました。
現場は海に近い水産工場の中、その親族の方は車に乗ったまま津波で流され、その工場の中で亡くなっていました。
そこで泣き崩れる遺族に記者は、『見つかって良かった良かった』っていう言葉を浴びせていました。
私は何とも言えない憤りを感じたのを忘れられません。
見つかって良かったのはテレビ局の人たちでしょ?
遺族の方々は、言葉上では生存の可能性は低い、早く見つかってほしいと言っていたかもしれないが、心ではどこかに逃げのびて生きていてほしい。ひょっこり私達の前に現れてほしいと願っていたはず。
私も大切な友人、会社の同僚、お世話になった沢山の取引先などを津波で失いました。
安否を確認するために、毎日死亡者名簿を見て、泣いていました。
それからテレビのニュースを見る目が変わりました。
原発の真実も恐らくきちんと報道されていないと思います。
きっと国中がパニックになるからでしょうか。
大事なことはテレビの情報を鵜呑みにするのではなく、自分で調べ確かめること。
今はそう強く思います。みなさんはどうですか?